3併殺打でグダグダな試合展開からの最終回まさかの菊池涼介の新井抱擁サヨナラ逆転ホームランで激勝!!

カープ 4-3 DeNA

劇的でした、テレビの前で拳を握りしめ天に向かって両腕を突き上げてからの大拍手でした。ひとりです。

すぐさま新しい缶ビールを開けひとりで祝杯。涙は出ないがうれしさひとしおです。

先発左のエース床田寛樹きょうはやってくれると確信していましたが、初回から「あれ!?!?」というピッチング、見るからに体が重そうです。

そう言えば去年も2桁10勝してから足踏みしてたな～～～

それから回復することなく何だかんだで5回終了までイニングを食った感じ。本当ならもっと失点してもいいくらいのコンディションだった気がします。

床田降板後は、我らがカープ自慢の『鋼のブルペン』の登場です。

黒原と森浦で3イニング、塹江が1イニングピンチを作りながらも無失点で耐え抜く。

新井監督も言ってますが、ブルペン陣が踏ん張ってくれるからチームがこの位置にいると。おっしゃる通りですよ。

負け試合の時はたまに打たれる時もあるけど、とにかく踏ん張って無失点でマウンドを繋げることの方がはるかに多いです。

きのうは4回までに3点取られて正直負けを覚悟した。5回から8回まででもしかしたら逆転、いや絶対に逆転できると信じてビールを飲んでいたら、希望の4イニングでまさかの併殺打3本ですよ。終わった…

9回マウンドは塹江。塹江はシーズン序盤は新ピッチングフォームでブイブイ言わせていたけど、もうそろそろ他球団も対策を練ってきてるかもしれない不安がよぎります。

案の定先頭打者を内野安打で出塁させる。そして送りバントでランナー2塁。

次のバッターは今坂倉と同じくらい絶好調でここまで2安打の梶原。終わった…　ビールがぬるくなった。

しかししかし、梶原が初球送りバント。そりゃあ乗ってる選手だもんバッチリ決めるよ。

と言いたいところですが、カープにとってはかなりラッキーなことです。ランナー出しても相手が勝手に自動2アウトにしてくれるんだもん。

あと1アウト三振でも何でもいいから守りきればいい訳だから。

代打・宮崎、怖くありませんストライク投げなければ打たれることはありません。フォアボール上等でランナー1・3塁。

最後のバッターは佐野。満塁になってもいいんだから余裕です。ゾーンに投げなければいいだけです。

結果は4球全部外角ストレートで空振り三振ですよ。これで完全に流れはカープ。

でもダブルプレーが好きだからな～～～

中村奨成ではなく菊池涼介が決める

9回裏は4番小園からで、初球レフト流し打ちで2塁打。

次は坂倉、1発出れば同点。DeNAのクローザー・森原は絶対にホームランだけは避けたい。その意識が手元を狂わせ全部低めに外れてストレートのフォアボール。

ホームランが出れば逆転サヨナラ。

そこへ高校生の時はホームランバッターだった中村奨成の登場。ホームランを打ってニューヒーローが誕生するのか？

そんなに甘くないですね。連続フォークボールの2球目をうまく拾ったんですがレフトフライ。強く振れよ！

菊池涼介。今まではこんな時よく空振り三振するんですよね。でもいいよ三振しても2アウトだからと暖かい目で見ていました。

3球ファウルで粘る、150kmのストレートをよく粘った。2ストライクからてっきりフォークがくると思っていたら、ストレートがホームランコースへくるじゃありませんか!?

菊池さん迷わず独特のバットの遠心力を利用したゆったりスイングでバットにボールを乗せてレフトへさようなら!!!!

マツダスタジアムはやんややんやの大騒ぎですね。ピースナイターはどうでもいいんですが、打率の上がらないベテラン菊池が本当よく打ってくれました。

メジャーにいかなくてありがとう！

マルチヒットで300二塁打も決めて打率は.223。.250まであげてフィニッシュすればOKだよ。

菊池は秋山と共に若手選手の良い見本になります。1年でも長くカープで現役選手としてがんばってもらいたいです。

菊池は言いました。「僕は野村監督の時代に入団して、監督や当時のコーチの方々から『おまえのようなタイプの選手は、どんなに打てなくても守備をしっかり、仮に守備で何かやらかしたとしても走塁で、打てなかったとしてもバントや進塁打で貢献して、生き抜いていかないといけない』ということは、耳にタコができるぐらいに言われてきました。それって言うのは打ったら、どんな当たりでも一塁までちゃんと走るとか、打席で凡退が続いても、下を向かず守備位置まで、ちんたらすることなく、しっかり走っていくとか。ずっと、そういうことばかり言われてきた。ただ、それの積み重ねと思うんです」

中村奨成に100万回聞かせたい。

「天才とは努力を継続できる人のことを言う」彼のためにあるような言葉です。

この勝ち方ができれば優勝できます。間違いありません。